日本助産師会出版

乳信仰探訪

清水寺の境内にある観音堂には、「おっぱい観音」と呼ばれる観音様が祀られている
祈願の際に奉納された乳型がお堂の周囲に多数ある
祈願成就のお礼に、絵馬を奉納するとのこと

清水(きよみず)寺の境内にある観音堂の観音さまは「おっぱい観音」と呼ばれ、母乳の出が良くなるという祈願で有名。乳父観音専用のお守りも販売されている。祈願の際には乳房を型どったものを、祈願成就のお礼には絵馬や千羽鶴を奉納する風習がある。観音堂の周りには絵馬や乳型が多数奉納されている。
清水寺の開祖である最澄の弟子の慈覚大師円仁が、唐から帰朝した嘉祥元年(848)に観音像を彫刻しお堂を建築したと伝えられている。ここの名称が乳母ではなく乳父と言うのは、母(乳)と父の両親に見守られると言う意味で昔から使用されているという。
清水寺は山号を元吉山、院号を普門院と言う天台宗の寺院で、寺伝では大同元年(806)、唐から帰国してまもない最澄がこの地に創建したという古刹。
ご本尊は千手観世音菩薩で、九州西国霊場第16番。境内には他に県重要文化財の美しい三重塔、雪舟が造ったと伝えられる庭園、柳川藩主立花貞則が建立した楼門などの建造物が多数。山の中に広大な敷地を有する。

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写真:内岡 恵撮影、河野 忠氏(天正大学)提供

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樹木(イチョウ以外)その他現存せず奉納物(乳絵馬)奉納物(乳型)存在せず摩崖仏神社樹木(イチョウ)仏像寺院仏像(堂)岩石乳神など

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