乳信仰探訪

熱田神宮摂社である氷上姉子神社の境外末社で、小さいお社である
小さな丘(名前は姥神山)の中腹にあり、ここを登って行く

朝苧社(あさおしゃ)は、熱田神宮摂社である氷上姉子(ひかみあねご)神社の境外末社である。乳の神である火上老婆霊(ひかみうばのみたま、ひがみうばのみたま)を祀り、「産婦の乳のないものが祈って霊験あり、近在では乳の神といって信仰が篤い」と『熱田神宮とその周辺』『大高町誌』に書かれている。
この祭神は「大老婆公」「老姥神」とも呼ばれ、日本武尊から草薙神剣を預かり奉った宮簀媛命(みやすひめのみこと、みやずひめのみこと:日本武尊の妃で、氷上姉子神社の祭神)が老いて世を去った御霊とも、宮簀媛命の母神あるいは乳母を祀ったともいわれるという(Wikipedia)。
朝苧社の「朝」は「麻」の当て字で、「苧」と共に繊維に関係した名称。住宅地から標高29mの小さな丘(名前は姥神山)を登っていった中腹にある小さな祠だが、周囲はとても掃除が行き届いて綺麗に管理されている。近くには小さな姥神公園がある。地名も丘の名前も祭神にちなんだもので、古くから親しまれてきたのであろう。

田中善一:熱田神宮とその周辺、名古屋郷土文化会、1968年、p310
https://dl.ndl.go.jp/pid/3451585/1/170
大高町誌編纂委員会:大高町誌、大高町、1965年、p93
写真:内岡 恵撮影(2025/4/17)

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