牧田地区の史跡案内絵図に紹介されている小さな地蔵堂。『新修上石津町史』によると、地蔵は350年くらい前に地元の旧家の先祖に夢でお告げがあって山の中から掘り出されたという。地蔵堂の横には湧き水があり、その水を飲んだり、持ち帰ってお粥を炊いて食べたりすると母乳が出るといわれ、お参りが多かったとある。『かみいしづの古道・史跡と石仏』にも乳のご利益の話がある。
側に大きなスギの木があり、こちらにも願掛けされていたそうだが、名神高速道路の工事のためスギは伐採され、地蔵は近くの会社の敷地に移された。現在湧き水が流れるようにパイプで水を引いているとのこと。現在も旧家で管理されていて、8月24日にはお祭りしているという。
牧田宿は、昔は物流の中継地として栄えた場所。近くには関ヶ原の戦いの関連史跡もある。
上石津町編纂:上石津町史 通史編、1979年、p100
上石津町教育委員会:上石津町ふる里噺、1983年、p97
上石津町教育委員会:かみいしづの古道・史跡と石仏、1987年、p160〜161、p188
新修上石津町史編集委員会編:新修上石津町史、2004年、p667〜668
九里半歴史文化回廊作成:九里半街道・伊勢西街道 牧田地区絵図https://www.city.ogaki.lg.jp/cmsfiles/contents/0000014/14600/kurihannmakitanaka.pdf
写真:高桐秀夫氏(九里半歴史文化回廊)提供、内岡 恵撮影(2023/3/1)
情報提供:高桐秀夫氏


