県道53号線沿いの田圃のそばにある大邑墓地の脇には、ともに町の重要文化財に指定されている「乳地蔵」と「乳母桜」と呼ばれるヤマザクラの古木が立っている。地蔵は石造りで高さ1.2m、元禄元年(1688)と刻まれており、祈願すれば乳が出るようになるという伝承がある(『神戸町の文化財』)。
『美濃神戸ふるさと百話』には、洗った白米3合をお供えした後持ち帰り、7日間に分けてお粥にして食べるとよい、また乳が張る場合には、搾った乳を器に入れてお供えすればよくなる、というご利益というご利益の記載もある。
関ヶ原の戦いで敗れた美濃本郷城主の家臣の乳母が落ち延びる途中に捕まって殺されたのを悼んで、桜の木のそばに葬ったという伝承があるとのこと。
サクラは目通り幹周3.5m、地上1 mで樹幹から側枝が幾重も上に向かって伸び、春には母乳の色のような白い花をびっしりと咲かせ、「乳母桜」と呼ばれている。
神戸町教育委員会:神戸町の文化財、神戸町教育委員会、2004年、p96
神戸町民話友の会:美濃神戸ふるさと百話、神戸町教育委員会、1977、p11〜12
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写真:内岡 恵撮影(2023/2/28)
資料提供:神戸町教育委員会



