田畑と住宅が入り混じる脇野地区の住宅傍に小さなお堂があり、中に地蔵が祀られている。子が授かるように乳が出るようにという女性の参詣が多い、と『新編立田村史』にある。石造りで、高さ68.5cm、古いものとのことだが詳細は不明。
以前は30mほど離れた多度道という旧道沿いにあったが、昭和になって土地改良工事のため現在地に移された。お堂が古くなったので、平成2年(1990)に改築した。年番が周りもちで、年2回初地蔵と地蔵盆にお祭りをする。以前は盛んに結婚式に出張していた、といった地蔵にまつわる記載がこの資料にある。
近隣の人からの情報によると、この集落を守る地蔵と聞いている(70歳代男性)、乳の祈願のことは伝え聞いており、綺麗な花を絶やさないよう、服も新しいものにしている(87歳女性)。年2回のお祭りは継続されているとのこと(2026年4月訪問)。
立田村史編さん委員会:新編立田村史 通史、立田村、1996年、p181
写真:内岡 恵撮影 (2025/5/5)、奥 起久子(2026/4/26)


