乳信仰探訪

屋根が2層になった立派な地蔵堂
乳を授かる地蔵という以外にも難産や眼病にご利益があると伝わる

住宅街の一角にある上河原地蔵堂は、お城のように屋根が2層になったなかなか立派なお堂で、中のガラス張りの場所に石造りの地蔵尊が祀られている。「主に眼病患者又は乳の少なき婦人が信仰する」と『津島町史』に記載がある。『愛知県医事風土記』には、難産と乳の不足にご利益があり、子どもが育つ間は乳が出ること、信者が多くお堂の前には大小の幟が数十本立って大変賑わったとある。
お堂関係者が作成したと思われる現地案内板には、次の記載がある。地蔵は高さ2尺5寸(75.8cm)の石像で、昔から眼病と乳を授かる地蔵堂として信仰があついという。難産のときは身代わりになって汗をかくので「汗かき地蔵」というとのこと。周囲は清掃が行き届き、地元の人たちに大切にされているようだ。

愛知県海津郡津島町:津島町史 全、名著出版、1973年、p683
https://dl.ndl.go.jp/pid/9569112/1/366
愛知県医師会:愛知県医事風土記、愛知県医師会、1971年、p114
https://dl.ndl.go.jp/pid/12644342/1/68
写真:内岡 恵撮影 (2025/5/5)

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