乳信仰探訪

赤ちゃんを抱いた優しい顔のお地蔵さまである
小津の地藏サンのお堂が八龍社の裏にあるこのお堂と判明した

『佐織町史』に、この地域の乳授けの場所として、小津の地藏サン、根高の釜地藏(愛西市)と地泉院(稲沢市)の3か所が挙げられている。この小津の地藏サンがどこのものを指すかの情報がなかったが、2026年愛西市教育委員会から『佐織町史』編集者への照会によって、八龍社の裏にある地蔵堂の地蔵であると判明した。
地蔵堂は日光川の土手脇にある八龍社という小さな神社の奥隣りにあって、赤ちゃんを抱いた大きな地蔵と、小さい地蔵が祀られ、千羽鶴やぬいぐるみ人形が奉納されている。地元の男性(82歳)からの情報によると、大きな地蔵は堤防工事のため河川敷になってしまった場所から移動、小さい地蔵は近くの住宅のそばから移して合祀したものとのこと。安産については聞いているが、乳の祈願については伝わっていないという(2026年4月訪問)。
隣の八龍社は村社で、天之水久麻理神(あめのみくまりのかみ)を祀る。水の分配に関係した神だが、子授けや安産祈願の神として信仰されているとの説明書きが現地にある。

佐織町史編さん委員会:佐織町史 通史編、佐織町役場、1989年、p744
https://dl.ndl.go.jp/pid/9540753/1/397
写真:内岡 恵撮影(2025/5/5)、奥 起久子(2026/4/26)
情報提供:愛西市教育委員会

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