日本助産師会出版

乳信仰探訪

田んぼの方を向いて道路脇に立つ乳地蔵
布袋さまに似た石像を中心に子どもの像が並ぶ

明治の廃仏毀釈で破却された深固院(しんこいん)跡近くの道端にある石のお地蔵さま。布袋さまに似た石像を中心に子どもの像がいくつか並んでいる。
参拝すると乳がよく出るようになると言われて、昔は参拝者が遠くからも来ていたと『日吉町郷土史』にある。
地元の近くの方が、お花を欠かさず管理清掃されているとのこと。由来は不明だが、深固院があったころからのものではないかとのことで、市指定有形文化財。
深固院は、薩摩藩禅宗の開祖である石屋真梁(せきおくしんりょう)和尚が全中3年(1386)にこの場所に庵を建てて布教を始めたのが最初という。石屋和尚が農民のために考案したという米の団子は深固団子と呼ばれ、今に伝わる「しんこだご」の始まりと言われている。

日吉町郷土史編さん委員会:日吉町郷土史 上巻、1982、p476〜477
日置市公式サイト:https://www.city.hioki.kagoshima.jp/bunkazai/kurashi/kosodate-kyoiku/shakaikyoiku/bunkazai/hiyoshi/chichijizo.html
鹿児島の自然と食:https://blog.goo.ne.jp/sizen2_2006/e/2d95d1fea489f07d23fb9fc2b934b4d8
写真:奥 起久子撮影(2019/11/30)
資料提供:日置市教育委員会

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樹木(イチョウ以外)その他現存せず奉納物(乳絵馬)奉納物(乳型)存在せず摩崖仏神社樹木(イチョウ)仏像寺院仏像(堂)岩石乳神など

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