高岡市の町外れにある木舟鐘泉寺の境内にあり、樹高15m*、目通り幹周6.5m*、推定樹齢400年**。市指定天然記念物で50cmほどのチチが垂れている。2013年(2月)の北日本新聞に、住職の梁瀬一味氏(88歳)からの情報として、「第二次世界大戦前か戦中の話で、母乳がよく出るようにと願う女性がチチを削って持ち帰っていた」と紹介されている。住職によると、この話は前住職夫人から伝え聞いたもので、チチには削り取られた跡がある。記載された資料はないのではないか、とのこと(2021年10月電話取材)。
天正年間(1573~92)にここに宝性寺という寺院が移転して来て、イチョウはその頃からあったのではないかとのこと。宝性寺は慶応2年(1866年)に小矢部市に移転、イチョウのある屋敷跡に鐘泉寺が建てられたと伝えられている。
「天正大地震」で倒壊して城主の前田利継夫妻が下敷きになって亡くなり廃城となったという木舟城址が近くにある。近年は鐘泉寺から木舟城址公園までの約600mを、夕方松明を持つ武者が行進する木舟城まつりが執り行われている。
*1991年環境庁データベース **現地案内板
北日本新聞ウエブ版2013年2月9日「ふるさと風土記」
写真:内岡 恵撮影(2022/10/19)


