乳信仰探訪

木津円通寺の子安地蔵

おちらし(麦の粉)を頭から掛けて乳の祈願がされたという子安地蔵
子安地蔵が祀られてるお堂

ユニークな祈願方法が伝えられている。おちらしと呼ばれる麦の粉を地蔵の頭から掛けて母乳がよく出るように祈願した、と『越中のご利益さん』にある。それではネズミに齧られたりするため、近年おちらしはビニール袋に入れてお供えしてお地蔵さまの体を撫でて祈願するようになったとのことで、頭が手垢で黒くなってしまったそうだ。
子安地蔵は薬師如来像の横に明治以前から置かれているとのこと。台座を入れて高さ約45cmの木造で、左手で赤ちゃんを胸に抱いた優しいまなざしのお地蔵さま、とある。
『越中のご利益さん』によると、約700年前寺院の後ろを流れる和田川に金色に輝く薬師如来像が流れているのを村人が見つけたという。高岡市公式サイト*にもこの話がある。そこでここに草庵を建てて安置。その後曹洞宗大乗寺40世の大暁高釣和尚が、能登の永光寺山内の円通院を引き継いで木津円通院を開いたとある。現在は高岡新西国三十三観音霊場の19番札所である。
 *高岡市公式サイト木津地区の記事(乳の情報なし) https://www.city.takaoka.toyama.jp/material/files/group/39/7kidu.pdf

上野隆三:越中のご利益さん、北日本新聞社、1995年、p40〜41
写真:内岡 恵撮影(2006/03/15)

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