乳信仰探訪

高岡の槌宮神社

子育ての女神である大苫辺尊を祀る槌宮神社
鳥居の後ろの参道をJR城端線が横切っている
奉納した小槌で乳房を撫でると母乳が溢れ出ると記載されている石板

槌宮(つちのみや)神社に祀られている2柱の神のうち、大苫辺尊(おおとまべのみこと)は子育ての女神で、奉納した小槌を借りて乳房を撫でると母乳が溢れ出るご利益があることが、由緒来歴を記載した平成元年(1989)作成の現地の石版に彫られている。
『富山県神社誌』には、小槌でさすると乳が溢れるというご利益のため、槌宮神社と奉称するようになったと記載されている。
もう1柱の意富斗能知尊(おおとのじのみこと)は、地を拓し民を治め、とくに名刀練工師等の崇敬が篤いとある。
約650年前の南北朝の頃、高岡がまだ関野と呼ばれていた頃から、ここの集落の神社として住民に祀られてきた神社で、射水神社の「次の宮」として崇敬を集めたという。
国宝瑞龍寺の裏にあり、お向かいには総持寺がある。鳥居の後ろの参道をJR城端線の線路が横切っていて、境内の中を観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール」が走る、とブログなどで紹介されている。この周辺は沼地が多く地盤が不安定な場所だったため、鉄道路線開通にあたって鎮守の神が敷地を提供したということである。線路は渡ることはできないので、参拝には回り道をする必要がある。

富山県神社庁:富山県神社誌、富山県神社庁、1983年、p474
サイト「神社探訪」http://www.komainu.org/toyama/takaokasi/tsuchinomiya/tsuchinomiya.html
写真:内岡 恵撮影(2006/03/15)

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