『日本産育習俗資料集成』の乳の祈願について記載されているページに、乳を出すためには「極楽寺の八ノ宮さま」に米1升をお供えした後、誰にも分けずに一人で食べるとよい、という情報がある。
八ノ宮さまとは極楽寺境内に鎮守として祀られている稲荷社のことで、寺の開基である後醍醐天皇第八皇子の宗良親王の名を冠して八の宮稲荷と称せられている。「浄土宗寺院紹介ナビ」というサイト情報では、この場所のご神徳は参詣者に叡智を与えること、衣食住の豊かさを約束することという記載のみ。若い住職は乳の祈願については聞いていないとのこと(2026年5月訪問)。
極楽寺は山号を安養山という浄土宗の寺院。開基は後醍醐天皇第八皇子の宗良親王で、多くの祈願で知られている。神仏混淆の寺院で、本堂には阿弥陀如来とともに熊野権現が祀られている。毎年5月1日の高岡曳山祭りには7台の御車山が勢揃いしてここの熊野権現に挨拶に来るとのこと。寺宝に観経曼荼羅涅槃図等がある。
恩賜財団母子愛育会編:日本産育習俗資料集成、第一法規出版、1975年、p341 https://dl.ndl.go.jp/pid/12166792/1/174
サイト「浄土宗寺院紹介ナビ」 https://otera.jodo.or.jp/temple/18-001/
写真:奥 起久子撮影(2026/5/17)



