乳信仰探訪

山道から急な石の階段を登っていくと岩壁の途中にある
先端から水滴が滴り落ちていて、いかにもおっぱい

峠に向かって車1台しか通れない山道をしばらく行った道沿いにある。急な石の階段を登っていくと岩壁の途中に窪んだ場所があり、足元に乳岩(ちいわ)神社という小さな祠、その上には「乳岩(ちいわ)さま」という丸い岩が突き出している。
水滴が滴り落ちていて、乳の出を祈願するだけでなく、出過ぎる人にもご利益がある、願いが叶うと布切れで乳型のものを作って奉納するしきたりがあった、現在では乳がん祈願も加わっているという話が『武儀町のむかし話』にある。
この資料に次のような乳岩伝説がある。江戸時代の末に尾張の森 浅之丞(もりあさのじょう)という武士が出家し、旅の途中で拾った赤ん坊を連れてここを通りかかった。赤ん坊は飲むものがなく弱っていたがこの水を飲んで助かったので、一念発起した浅之丞は一人でこの場所に石段などを整備した。それ以降も地元の人たちが整備を続けているとのこと。

伝説ロマンウォークの会:武儀町のむかし話―28 乳岩様、武儀町読書サークル協議会、2003年、p227〜235
ブログ「石神・磐座・磐境・奇岩・巨石と呼ばれるものの研究」https://www.megalithmury.com/2016/11/blog-post_70.html
写真:内岡 恵撮影(2023/4/8)
情報提供:武儀地域の地域おこし協力隊

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