樹高37m*、目通り幹周10.0m*、樹齢伝承1200年*、国の天然記念物に指定されている巨樹が境内にある。「乳イチョウ」と呼ばれて、昔から母乳を求めて祈願されていたという記載が寺院公式サイト、高山市教育委員会の現地案内、および『美濃・飛騨の伝説』にある。また樹皮を削って飲むという話が高山市公式サイトに紹介されている。
イチョウの由来については、行基の手植えという伝承(現地案内板)がある一方で、ここに七重の塔を建てた大工の棟梁の娘八重菊が父のために人柱になったという悲劇の物語が伝わっていて、その塚の上に植えられたとも言われている(『美濃・飛騨の伝説』)。イチョウの根元に近い窪みには小さな石の母子地蔵(子安地蔵)が祀られている。秋の黄葉は美しく、この葉が落ちれば雪が降るのだそうだ。
2020年にこの「乳イチョウ」の存在や「乳信仰」についてより多くの人たちに知ってもらうという「飛騨国分寺の大イチョウを守り、乳信仰を伝えるプロジェクト」が地元の女性たちにより発足した。
飛騨国分寺は山号を醫王山という高野山真言宗の寺院。天平13年(741)聖武天皇の勅願により全国に建てられた国分寺の一つ。本堂、本尊薬師如来、隣にある聖観音は国の重要文化財。
*1991年環境庁データベースによる
長倉三朗、早船ちよ:美濃・飛騨の伝説 日本の伝説34、角川書店、1979、p99
飛騨国分寺公式サイト http://hidakokubunji.jp/html/ginkgo.html
高山市公式サイトhttps://www.city.takayama.lg.jp/kurashi/1000021/1000119/1000847/1000994/1000995.html
ブログ「with photograph」 https://withphotograph.com/?p=6430
飛騨国分寺の大イチョウを守り乳信仰を伝えるプロジェクトhttps://camp-fire.jp/projects/view/355367
写真:高橋有紀子氏(小児科医師、IBCLC)提供(2011/11/16撮影)


