日本助産師会出版

乳信仰探訪

撃鼓神社の乳の池

撃鼓神社参道入り口の鳥居から本殿をのぞむ
そのものズバリの名称「乳の池」と呼ばれている
格式のある造りの本殿

白旗山山麓にある古い神社で、神武天皇の東征や神功皇后の伝承が残る。撃皷宮(げっこぐう)とも呼ばれる。拝殿の右手に小さな池がある。
石の小さな橋がかかっており、周囲には小さな石の祠が2基(中には石が祀られている)、石灯籠が1基、謂れを記載した石碑が1基立っている。それによると神功皇后は三韓出兵から帰国後に応神天皇を出産後ここに立ち寄り、白旗八流を奉納し、池の水を汲んで授乳祈願をしたという。「この池を乳の池と呼んで、産婦の乳が少ない時、池の水を汲んで祈願をすれば直ちに霊験がある。いにしえより、遠近の祈願が絶えない」と石碑にある。
撃鼓神社は天太玉尊(あめのふとだまのみこと)、天児屋根命(あめのこやねのみこと)、天細女命(あめのうずめのみこと)を祀る。創立年代は大変古いそうだが不明。白旗山の中腹には上宮があり、こちらは下宮であるが、昔はそれぞれ鼓打権現、笛吹権現と呼ばれたそうだ。

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写真:奥 起久子撮影(2022/7/25)

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樹木(イチョウ以外)その他現存せず奉納物(乳絵馬)奉納物(乳型)存在せず摩崖仏神社樹木(イチョウ)仏像寺院仏像(堂)岩石乳神など

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