水薬師寺の近くにある旧家の屋敷神で、大きな石造物であるが、霊と彫られているのでお墓である。かつては乳の神様として盛んに信仰されたという話が『加納町史』に記載されている。入り口に亀姫侍女十二相祠堂跡という石柱が立っているので、昔はお堂があったのであろう。
徳川家康の娘で、加納藩初代城主奥平信昌の正室である亀姫から咎められた12名の侍女を祀るという。以前は乳絵馬がたくさん奉納されていたと書かれている。毎年9月にこの旧家の行事として、亀姫の菩提寺である光国寺の住職によって祭礼が行われるという。
『加納町史』によると伝承が記載されているのは「十二相神口碑」と「光国寺旧記」で、祀られているのは亀姫によって処刑されたお腹の大きい妊婦であるという話もあるそうだ。妊婦なら乳と関係がありそうである。
矢崎正治:加納町史上巻、加納町史編纂所、1954年、p176〜180
太田成和:加納町史下巻、加納町史編纂所(岐阜市役所加納支所)、1954年、p978〜979
加納まちづくり会・加納ロータリークラブ:加納の町、2018年 https://gifukanoh.com/wp-content/themes/kanohrc2018/pdf/kanoh-no-machi.pdf
写真:松尾 一氏提供、内岡 恵(2023/03/02)
情報提供:松尾 一氏(岐阜市在住)


