上之郷地区は木曽川、長良川、揖斐川(いびがわ)の3つの川の合流点近くの農村地帯である。揖斐川に注ぐ多度川堤防のすぐ下にある集落の住宅の脇に、堤防に向かって地蔵堂が立っている。
『三重県史』には「乳授け地蔵」の名前で載っており、『多度町史』には子授けと乳授けのご利益について記載、お米を枡に山盛りにしてお供えすると乳がよく出るとある。
近隣の方々が合同で管理しているとのことで、中には木彫の地蔵が安置され、お花があげられて大切に管理されている。むかし川の方から持ってきてここに安置し、戦後になってお堂を建てたものとのこと。近所の高齢の女性(89歳)は、子授けについては聞いたことがあるが乳授けについては聞いたことがなく、周辺の人たちは単に地蔵さんと呼んでいるとのこと(2023年3月訪問)。
年1回地蔵盆の日にお祭りをしていたが、コロナでお休みしているとのこと。
多度町教育委員会:多度町史 民俗、多度町、2000年、p510〜511
三重県:三重県史 別編民俗、三重県、2012年、p244
写真:奥 起久子撮影(2024/3/2)
情報提供:桑名市役所ブランド推進課


