乳信仰探訪

新しく建て替えられた浄照寺本堂
建て替え前の本堂内に奉納されていた立体乳型絵馬(写真提供:二村 光司氏)
建て替え前の本堂は15世紀に立てられたものと伝わっていた(写真提供:二村 光司氏)

浄照寺のご本尊薬師如来は春日仏師の作像と言われ、昔から乳薬師、乳守薬師として名高く、昔は近在より連日多くの人たちが乳を授かるよう祈願に訪れたという話が天台宗滋賀教区サイトにある。『近江の絵馬』には、乳の願いは頼守さんに祈祷をお願いし、願いが叶った場合は綿を詰めた乳型を作り紙の台紙につけて奉納すると記載されている。
住職は常駐しておらず地域の役員が交代で頼守となって管理や読経を行ない、甲賀に伝わる年頭行事として有名な「おこない」などの伝統行事は他から住職を迎えて執り行われているそうだ。
浄照寺は山号を照命山と言い、延暦2年(783)開基と伝わる現在天台宗の古い寺院。本堂は、15世紀の建物で明和2年(1765)に修復されており、近在の寺院では最も古く国宝級の建物である、と天台宗滋賀教区サイトに書かれているが、最近建て替えられた。
平成23年(2011)の、建て替え前の古い本堂で行われた最後の「おこない」のルポが個人のブログにあり、奉納された乳型絵馬の写真が紹介されているが、立て替え後どうなったかについての情報は入手していない。

大津市歴史博物館:近江の絵馬、大津市歴史博物館、1991年、p38、p73
サイト「天台宗滋賀教区」 http://www.tendai-shiga.com/kounan-9.html
ブログ「ふたむらの部屋:浄照寺のおこない」 http://www.mfutamura.com/sub88.htm
写真:奥 起久子撮影(2022/11/28)、二村 光司氏(ブログ「ふたむらの部屋」管理人)

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