乳信仰探訪

丹波国分寺跡のオハツキイチョウ

国分寺跡に立つオハツキイチョウで市指定天然記念物
チチが垂れており、触ると乳が出る、煎じて飲むと乳が出ると伝えられる

樹高24m*、目通り幹周4.16m*、推定樹齢200〜299年*、広々とした田園の中の国分寺跡に立つ。オハツキイチョウで、京都の自然200選に選定され、市指定天然記念物でもある。チチが多くたれており、「チチイチョウ」と呼ばれて、触ると乳の出がよくなるという言い伝えがあると亀岡市のサイトや亀岡市都市緑化協会の立てた現地案内板にある。1991年環境庁データベースには、皮葉を煎じて飲むと乳が出るとの記載がある(26-47)。亀岡市からの情報では、伝承だけで記載された資料はないとのこと。
丹波国分寺は、奈良時代の天平13年(741)に聖武天皇の命により、諸国に建てられた国分寺と国分尼寺のひとつ。かつては220mに及ぶ敷地のなかに、中門、金堂、塔、講堂、僧房が配置された壮大な寺院であったと考えられている。明智光秀の丹波攻めの際に焼き払われ、後日再建されたが、今は江戸時代に造られた小さなお堂や門、礎石を残すのみ。国の史跡に指定されており、木造薬師如来坐像は国指定重要文化財。
*1991年環境庁データベース

千歳町誌編纂委員会:ふるさと千歳、亀岡市千歳町自治会、1987年、p371
亀岡市公式サイト https://www.city.kameoka.kyoto.jp/site/kankou/3541.html
写真:奥 起久子撮影(2021/7/22)
情報提供:亀岡市環境政策課

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