安産祈願の御符が稲わらでできていることから、わら天神という呼び名がある。妊婦が9ヶ月9日参り(苦を越える日の安産祈願)をすると、乳がよく出るようになる授乳甘酒が渡されるという伝承があり、神社の公式サイトのほか、訪問時には現地ポスターでアナウンスされていた。現在は既製品を授与するが、以前は神社で作ったものを渡していたそうだ。
ご祭神は木華咲耶姫(このはなさくやひめ)で、古くから安産・子授け祈願で有名。創建は最初の記録がある平安時代の天長5年(828)以前といわれる。応永4年(1397)に足利義満が金閣寺を造営するときに現在地に移転。金閣寺の近くという利便性もあり、コロナ下でしかも猛暑の中にもかかわらず何組もの父母と赤ちゃん連れが訪れていたが、中にはパパと赤ちゃんのみという組み合わせも複数。ママと赤ちゃんのみの組み合わせには何故か出会わなかった(2021年7月訪問)。
わら天神宮公式サイト http://waratenjin.com/anzan/
写真:奥 起久子撮影(2021/7/24)