乳信仰探訪

池のそばに静かに立つお堂だが、昔は大変な賑わいだったそうだ
堂内を覗くと夥しい数の乳型絵馬が奉納されている
乳型絵馬は全部手造りで、壁一面に天井までびっしりとがかかっている

吉原大池のほとりに建っており、七仏薬師寺ともいう。赤門筋商店街にある赤門七仏薬師のご本尊である七仏薬師が祀られている。古くから乳薬師と言われて乳の祈願で有名で、昭和50年頃までは県外からの参拝者もあり、縁日には多くの人出で賑わったという話が、こちらから移した赤門七仏薬師の方の案内板に記載されている。
七仏寺はは弘法大師が自ら七体の石像を刻んで祀り、五穀豊穣と衆生の疫病からの救済を祈ったのが始まりと言われている。中世の戦乱で焼けてしまったが、承応元年(1652)、池の工事中に石仏が掘り出されて再びお祀りされ、安永8年(1779)に七仏薬師として再興されたことが現地の石碑と堂内略縁起に記載されている。
『讃岐の伝説』には、池の堤を改修しようとした庄屋が乳母を人柱にしたことから、乳神(乳薬師)としての信仰が始まったとの記載がある。堂内を覗くと、乳型を2つ貼り付けた夥しい数の立体絵馬が壁一面にかかっていて驚かされる(2023年4月訪問)。

武田明、北条令子:日本の伝説5 讃岐の伝説、角川書店、1976年、p58〜59
小池綏男:乳守の巡礼、ほおずき書籍、2004年、p677
円龍寺かっけいブログ https://kaxtukei.com/chichigami-chichibutsu
ブログ「ふるさとの史跡」http://indochina.web.fc2.com/sanukihp//yosihara/hsitib00.htm
写真:奥 起久子撮影(2023/4/24)

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