集落のはずれ、道路から階段を降りたところに小さなお堂がある。地元の女性に乳のご利益のある薬師堂と聞くと、すぐそこですよと案内してくれた。
奥がそのまま崖になっていて、花崗岩に彫られた磨崖仏がある。お参りすると乳の出に効果があると言われ、お堂の前に乳型が奉納されている。現地の複数の案内板には乳の祈願の情報はない。境内には五輪塔がいくつかあるが、その最上段の石を2つ並べて台の上に置いたらしい、いかにもおっぱいですよというものが、参道の脇にある。似たようなものはよそで見ることはあるが、これほど意図がはっきりしているのは珍しい。
制作年代は南北朝時代と推定されており、伊賀市文化財に指定。本尊及び阿弥陀三尊立像が大きな花崗岩の自然石に四体彫られ、右端が薬師如来像で高さ50cm、幅54cm、右手は施無為印、左手に薬壺を持ち、光背は円相光、半肉彫りで蓮華座上に座っている。
右側の三体は阿弥陀三尊立像で、中尊像の高さ78.8cm、脇侍の高さ48.5cmである。
観光三重サイト https://www.kankomie.or.jp/spot/8566
ブログ「三重の石仏をめぐる冒険」
https://blog1.hessroom.com/2014/12/13/
写真:奥 起久子撮影(2025/3/7)



