乳信仰探訪

大日山の乳の池

山腹にある「乳の池」。側に小さい石仏が祀られている
瀬田川を守る山として人々の信仰を集めたという大日山

瀬田川沿いの黒津地区に標高129メートルの大日山がある。滋賀県で一番低い山といわれていて、周辺は開発されて住宅がすぐ側まで迫っている。ここの南側山腹に「乳の池」と呼ばれる約2メートル四方の小さな池がある。水は夏の干ばつでも絶えることはなく、大日山にお参りしてこの池の水をもらって帰ると乳の出がよくなると『大津の伝説』、大津市公式サイト「大津のかんきょう宝箱」、サイト「びわ湖大津歴史百科」にある。
『大津の伝説』によると、むかし琵琶湖の竹生島は3つの島から成り立っていて、その一つが琵琶湖から瀬田川に入り、ここに流れ着いて陸地になったのだそうだ。僧・行基がこの山全体を大日如来の姿とみなし、山頂部の自然石に頭を彫ったことから大日山と名づけられたとのこと。
黒津には黒津八島という島々があり、大日山はこれらを従えた瀬田川を守る山として人々の信仰を集めたという。山頂の大日寺付近には古墳群も多いとのこと。堂内の磨崖仏は秘仏として拝見できないとある。
三尾山と書かれた扁額が架けられたお堂がひっそりとあるが、中に行基が彫ったと伝わる磨崖仏が祀られているのだろうか?

サイト「びわ湖大津歴史百科」https://rekishihyakka.jp/culturalheritages/o-s014-4/
サイト「大津のかんきょう宝箱」https://www5.city.otsu.shiga.jp/kankyou/content.asp?key=0412000000&skey=113
大津市教育委員会博物館建設室:大津の伝説(ふるさと大津歴史文庫)、大津市、1987年、p130
写真:内岡 恵撮影(2023/7/14)

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