乳信仰探訪

きれいな前掛けやお花が供えられている
人家と畑地が入り混じる地区で、小道の脇に小さい祠が立っている

萱原中街道、鎮々のお地蔵さまと書かれているように、静かな山里で、周囲は人家と畑地が入り混じる地区。萱原神社前から宮下橋を渡って右の小道を入ったところに、地蔵が祀られている小さな祠がある。
由来は定かではないが、むかしから乳が授けられるお地蔵さまと伝わっているとのこと。お乳が終わるとお返しとしてお礼参りすることになっていて、いつもお地蔵さんにきれいな前掛けやお花が供えられているという話が『多賀町の民話集』にある。
石に浮き彫りされている小さな地蔵で、格子戸の前には大きな鈴が、側に小さな多宝塔のような石造物が2つある。
今もお地蔵さまには可愛い模様の前掛けがかけられ、お堂の前の花立てには、新しい榊の枝がお供えされている。近所の女性からの情報では、お参りに来る人を時々見ますよとのことで、お賽銭箱には結構多くのお賽銭が入っている(2025年7月訪問)。

多賀町教育委員会:ふるさと近江伝承文化叢書 多賀町の民話集、多賀町教育委員会、1980年、p15
写真:内岡 恵撮影(2023/7/14)、奥 起久子撮影(2025/7/13)

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