「顔戸の乳の寺」と呼ばれていた寺院。本堂向かって左に樹齢300年以上のイチョウの木があり、 昔からお参りすると乳を授かると言い伝えられているという話が『近江町むかし話』にある。
チチが多く垂れ、長いものは1尺もあったとのことだが、大きく育ちすぎて危険とのことで伐採されてしまった。現在切り株から若木が育っている。
境内には伐採時の記念と思われる乳の祈願について記された石碑が建てられ、樹皮を煎じた液に乳出の効果があると記載されている。寺院関係者によると、たまに乳の祈願の話を伝え聞いて訪ねて来る人がいるとのことである(内岡 恵取材)。
西願寺は山号を竹林山という浄土真宗本願寺派の寺院。ご本尊は阿弥陀如来で奈良時代のもの、お堂は徳川吉宗の時代に建てられたもの。近くを通っている新幹線から見える場所にある。
近江町むかし話編集委員会:近江町むかし話 ふるさと近江伝承文化叢書、サンブライト出版、1980年、p63
写真:内岡 恵撮影(2023/7/14)


