乳信仰探訪

神明神社の乳の井

神社の前に水とお社があり、乳の祈願の謂れが書かれている
寛平年間( 889〜898)の創祀という大変古い歴史を持つと伝えられる神社

神明(しんめい)神社境内に通称「乳の井」といわれる井戸があり、乳が出るご利益があったという伝承がある。滋賀県神社庁サイトに「婦人水を得て人乳の出ることを叶えられる」と記載されている。
「神霊道乳井」と彫られた石碑が立っており、そばの「霊垂乳井」と書かれた現地案配版には『長浜の伝承』より抜粋したというより詳しい話がある。
それによると、元々はエノキの木の地上3mくらいの幹にある数か所の穴から水が流れ出ていたもので、木が台風で穴の部分から折れて倒れ「井が輪」になっても出続け、馬に乗ったまま水が飲めたので、「馬上水」と呼ばれた。年月を経て「井が輪」が臼のようになり、「神明の臼池」と呼ばれるようになったという。現在手水鉢の龍の口から流れ出ている水は別に引いているようで、元の水なのかどうかは不明(2022年11年訪問)。
神社の歴史は大変古く、寛平年間( 889〜898)の創祀と伝えられる。ご祭神は大日霊尊(おおひるめのみこと)。昔この地は新庄西村といわれ、伊勢外宮の御厨地だったので、ここに伊勢内外宮の祭神を分祀したという。神明神社は長浜市内に5か所あるため注意が必要。

長浜市教育委員会:長浜の伝承(ふるさと近江伝承文化叢書)、長浜市、1980年、p29〜30
滋賀県神社庁サイト http://www.shiga-jinjacho.jp/ycBBS/Board.cgi/02_jinja_db/db/ycDB_02jinja-pc-detail.html?mode:view=1&view:oid=244
ブログ「村の鎮守さま」 http://achikochitazusaete.web.fc2.com/chinju/nagahama/kurokabe.html
写真:奥 起久子撮影(2022/11/27)

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