岡本神社境内に十一面観音坐像が祀られている観音堂があり、前と後ろに三条公綱公のお手植えといわれる3本のイチョウの木がある。とくに観音堂裏にあるイチョウは神木で、下記のように乳を賜ると伝えられている。
ある時、お参りしていた女性がイチョウから垂れている瘤は観音さまのお乳だ、という霊感に打たれた。その樹皮を少し削って持ち帰り煎じて飲んだところ、その日のうちに乳がよく出るようになった。以来伝え聞いた人々が乳を賜るイチョウ「母乳の観音さまの銀杏の木」として信仰するようになった、という話が『湖北昔ばなし』にある。「餅の井里を守る会」が立てた現地案内板にも同じ話が記載されている。
長浜市公式サイト「長浜百景」には、ギンナンを持ち帰って食べると乳の出がよくなるとある。
岡本神社は、嘉吉年間(1441〜1444)に三条公綱公が丁野に配流された際に建立されたと伝えられる神社で、この地を治めていた浅井氏代々の祈願所となっていた。境内には合計7本のイチョウがあり、秋にはイチョウの黄色い絨毯が一面に広がり美しい(長浜市公式サイト「長浜百景」より)。
湖北町教育委員会:湖北町昔ばなし、1983年、p13〜15
長浜市公式サイト「長浜百景」 https://www.city.nagahama.lg.jp/cmsfiles/contents/0000002/2134/20120507-121001.pdf
写真:内岡 恵撮影(2023/6/27)


