乳信仰探訪

舞鶴 岩上神社

寺田集落のそばの山の麓から参道を登ったところにある神社
昔は周りの石灰岩から水が滴っており、乳型が奉納されていたとのこと

山の麓に白い石灰岩がゴツゴツと露出しており、その上の方に小さなお社が建てられていて、寺田の集落の人たちで管理している。近くに住む男性からの情報によると、昔は石灰岩の隙間から水滴が滴り落ちており、乳の出を祈願して乳の形をした手作りのものを吊るしていたそうである(2021年7月訪問)。
もとは神社の裏山に中世に築かれていたという寺田城の守護神だったといわれ、里宮として山の上から移されたとのこと。他に大事なものをなくした時にここに神頼みをすると必ず見つかる(膳貸し伝説)という話が、京都新聞の記事『岩石と語らう 133 岩上神社』(1999.6.22)にある。
寺田集落は27号線のすぐ側とはいっても山深い場所にあって、ここから舞鶴市街に行くには、菅坂峠を越えて「注意:熊が出ます!」と書かれた看板が立つ山道を下りて行かなくてはならない。

ブログ「石神・磐座・磐境・奇岩・巨石と呼ばれるものの研究」
https://www.megalithmury.com/2017/06/blog-post.html
写真:奥 起久子撮影(2021/07/23)

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