滋賀県神社庁のサイトに、日吉(ひよし)神社本殿の傍の井戸の神水は霊水と伝えられているとある。神社入り口の木之本町観光協会が立てた案内版には、「この井戸の水で粥を煮て食べれば乳の出がよくなる」とある。また井戸が入った建物のそばの小さな案内板(設立者不明)には、「井戸水を汲んで小溝に流し、水が神前小橋を通過すれば安産のご利益が、またこの水を飲めば乳の出にご利益がある」と書かれている。
井戸のある建物は戸が閉められており、また蓋がされて使われていないが、中には水が今も豊かにたたえられている(2022年11年取材)。
元応元年(1319)大津市の坂本にある日吉神社を勧請したと伝わり、大山咋神(おおやまくいのかみ)を祀る。豊臣秀吉(当時木下藤吉郎)が治めていたからか、長浜市内には日吉神社が6箇所あるので注意が必要。
木之本町教育委員会:きのもとのむかし話、1980年、p28〜29
滋賀県神社庁のサイト http://www.shiga-jinjacho.jp/ycBBS/Board.cgi/02_jinja_db/db/ycDB_02jinja-pc-detail.html?mode:view=1&view:oid=1255
写真:奥 起久子撮影(2022/11/27)


