乳信仰探訪

鎌倉時代のものという木造乳守地蔵菩薩立像
烏樞沙摩堂の横にある乳守地蔵尊の扁額があるお堂

大龍寺境内の烏樞沙摩堂(うすさまどう)の横のお堂に、「乳守地蔵」が祀られている。乳守地蔵尊という扁額が掲げられ、大変綺麗に管理されている。『京都ご利益手帳』や個人のブログに、安産と乳の出をよくするという情報がある。木造乳守地蔵菩薩立像は鎌倉時代のものという(ウィキペディア)。
大龍寺は山号を八部山という浄土宗の寺院。安土桃山時代の天正14年(1586)当時流行した疫病を退散させるため、然誉上人によって「烏樞沙摩明王(うすさまみょうおう)」を祀って創建されたという。烏樞沙摩明王は密教系の仏で穢れを祓う法力があり、お手洗いの守護神として、また下半身の病気にご利益があるとされる。当初は現在の中京区裏寺町にあり、近くの祇園や先斗町の芸妓や歌舞伎俳優の信仰を集め、「うすさまさん」とか「うっさん」と呼ばれて親しまれたという。昭和52年(1977)に京都市街の北端である現地に移転した。

佐藤 紅:京都ご利益手帳、光村推古書院、2008年、2008年、p34
サイト「京都風光」 https://kyotofukoh.jp/report1086.html#google_vignette
ブログ「雪丸の京都散歩」https://yukimarukyotosampo.blog.jp/archives/1069540338.html
写真:奥 起久子撮影(2021/07/21)

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